引き続き、鹿教湯温泉をお送りします。温泉街の入口にほど近い天龍寺というお寺の裏手の細い路地先に建つ共同浴場。
「町高梨共同浴場」は町という地区と高梨という地区の住民専用の浴場であります。地区以外の人も200円で入浴できるので、利用させていただきました。
木造モルタル造りの地元共同浴場らしいシブい佇まいではあります。迷いながら探し見つけるのも旅の楽しみのひとつ。
脱衣場の料金箱に200円をいれて入浴します。
こぢんまりではありますが、お掃除の行き届いたきれいな湯殿であります。淡いグリーン、ベージュ、さらにネイビーブルーのタイル使いにも清潔感が持てます。
男前なライオンの湯口からはとうとうと注がれ、腰を下ろすとオーバーフローする放流式のかけ流しであります。小さな浴槽に対し、湯の注入率もよいので常時新鮮な湯で満たされています。
適温に調節されたクリアな湯は微かに硫化水素臭(ゆでたまご臭)のあるやさしい浴感であります。訪問時、先客はおらず、貸し切り状態で湯を堪能することができました。
湯上がりのチンカチンカに冷えたルービーは温泉街中心にある蕎麦処「辰巳屋」さんで頂きました。突き出しにうれしい干しシイタケの煮物。ぽってりなシイタケは口の中で旨みエキスがほとばしります。
さらにもつ煮も注文。旨みが染みた柔らかいモツにビールが進みます。
そして〆に上田に来たら食べてみたかった「くるみそば」(前出イラスト)を注文。自家栽培でつくられる蕎麦をくるみだれに浸して頂きます。ほんのり甘く香ばしいクルミの旨みと深みのあるそばつゆの調和がスバラシイ。大変美味しゅうございました。
散歩がてら歩くにはちょうどいい距離感の温泉街。やわらかい湯と旨い蕎麦いただきました。では皆さん、健康で素敵な湯巡りを。(訪2022年4月)
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