前項に引き続き、東鳴子の湯治宿 砂善旅館さんをお送りします。
砂善旅館さんの浴場はメインの混浴の他に、男女入れ替え制の大浴場と中浴場とがあります。大浴場の広めの浴槽には東鳴子の共同源泉が注がれます。うっすら褐色をおびた含食塩-重曹泉は油臭のある滑らかな湯触り。
脱衣場のバスマットはタイガース。ご主人の猛虎ファンの片鱗を覗かせます。
そして混浴と大浴場より少し離れた場所にある中浴場の入口では猛虎魂炸裂。六甲おろしの歌詞がプリントされた暖簾をくぐって中へ。
湯殿に入ってさらにビックリ。洗い場では猛虎爆発、もはや誰にも止められない。
湯に浸かると、あのマーチングバンドの前奏が頭をよぎり、自ずと「♪六甲おろし」を口ずさんでいました。
中浴場には露天風呂があります。少し熱めの湯温ですが、東鳴子の重曹泉がしっとり肌に馴染んできます。古い角質を取り除く作用があるといわれる重曹泉と保湿成分のある食塩泉が含まれるこれぞ、美人の湯であります。
鄙びた趣きの館内には昭和45年に作成された見応えある手描きの観光マップがかけられています。さらに時折り遭遇する看板ネコたちにも癒されます。
タイガースだけではありません。ロビーの陳列棚にはところ狭しと昭和戦隊ヒーローたちのソフビ人形が並びます。湯治客を飽きさせないのも「いさぜんスタイル」。
素泊まりで宿泊した夕食は近くの焼肉屋さんで頂きました。
先ずは人気のイカ焼きをロースターで焼きながら、ナムルつまみにチンカチンカの麦酒を流し込みます。
イカ焼きは、はらわたと醤油ダレの入ったカップを火にかけ、溶かしたはらわたをディップとして焼いたイカを食べるというオツなやつ。
溶け出した「はらわたディップ」はこんな感じ。これに焼いたイカを絡めて口へ、そしてビール、次にナムルという、幸せトライアングルの完成。
追加でカルビを注文。〆のライスと共に頂きました。ごちそうさまでした。次回、滞在中の鳴子観光をお送りいたします。では皆さん、健康で素敵な湯巡りを。(訪2021年11月)
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