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執筆者の写真きい

乗鞍高原温泉 せせらぎの湯(長野県)p.180

日本百名山にも数えられる乗鞍岳は北アルプスの南端にそびえるコニーデ型の死火山。その東麓標高1400mほどの場所に広がる乗鞍高原温泉は乗鞍岳の中腹から湧き出る源泉を引き湯し、昭和51年に開湯した比較的新しい温泉であります。

カラマツとシラカバ林の高原にホテルやペンション、ロッジ、民宿などが点在します。そんな乗鞍高原温泉で無料利用できる素朴でステキな湯小屋「せせらぎの湯」を紹介します。







訪れたのはゴールデンウィーク前のシーズン直前、さらにコロナ渦も相まってか、観光センターや売店も営業しておらず、辺りは閑散としておりました。







観光センターや自然保護センターのある街の中心部の少し手前の「乗鞍高原せせらぎの湯」バス停から道を外れ、沢に向かって下ったところに湯小屋が現れます。男湯の湯船が丸見えなリヴァーサイド温泉であります。







無料とはいえ男女別のしっかりとした木造りの佇まいであります。







湯に身を沈めるとその名の通り、せせらぎしか聞こえてきません。40℃あるかないかの湯は加温もせず、生のままのかけ流し。とろみを感じる湯は長湯向きで心地いい。







無人にもかかわらずとても清潔に保たれた湯小屋であります。地元の方に感謝し、マナーよく利用しましょう。







脱衣場にはクマさんの注意書きもありました。沢の水を飲みに出没してもおかしくないでしょうね。飲食の持ち込みはNGです。







男湯側には大きな岩が湯殿を覆うように鎮座しており、その岩の表面にはイオウゴケが自生しておりました。火山帯の硫黄成分が多い場所で自生する地衣類で、先端の赤い胞子のような箇所がマリリン・モンローの唇に似ているということで「モンロー・リップ」というセクシーな名がついておるのです。







湯上がりに自然保護センターの前を歩いていると早くもミズバショウが誇らしげに咲いておりました。じっくりのぞき込んで観ると強い生命力に驚かされます。では皆さん、健康で素敵な湯巡りを。(訪2022年4月)


インスタグラムも同時発信中。そちらも合わせて宜しくお願いします。


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