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  • 執筆者の写真きい

奥鬼怒温泉郷 日光澤温泉(栃木県)前編 p.123


栃木県日光市にある標高2000mを越える高層湿原「鬼怒沼」。初夏には花畑となり、秋には草紅葉が一面を彩りハイカーたちを楽しませてくれる。この湿原は鬼怒川の源流のひとつでもあり、源流域付近の登山道脇には八丁の湯、加仁湯、手白沢、日光澤温泉とともに「奥鬼怒四湯」と称される秘湯が点在する。この辺りは他にも温泉が自噴している野湯が点在し、本ホームページ88項と89項でも紹介した天然記念物「湯沢噴泉塔」などがある。


奥鬼怒四湯へは東武鬼怒川温泉駅から、今は無き「女夫渕温泉ホテル」のあった女夫淵まで市営バスで1時間30分。そこから渓流沿いの遊歩道を1時間以上歩いて辿り着ける。(八丁の湯、加仁湯は送迎バス有り)今回ご紹介する「日光澤温泉」は標高約1400mの断崖の壁に挟まれた谷部に建つ、山小屋風の鄙びた温泉宿です。


東武鬼怒川温泉駅からバスで1時間半かけて女夫淵に到着


スタート地点の女夫淵橋。いよいよ日光澤温泉に向けて爽やかな秋空の下、歩き始めた。


遊歩道入口から少し進むと吊り橋「乙姫橋」を川上からの爽やかな風を全身に浴びながら渡ります。


渓流沿いのなだらかな道でラクちんトレッキング。♪ La La La…Oh ミルキースマイル~ あなたの胸の中で旅をする~・・・思わず聖子ちゃん飛びだします。


時おり登場する秋色のモミジに脚が止まります。


錦織りなすレッドカーペットをさらに進み、


1時間ほどで「八丁の湯」に到着。正面に立つグラデーションの効いたモミジにうっとり。ログ造りの宿泊棟もカッチョイイんです。


さらに10分ほど歩くと「加仁湯」に到着。山奥にでーんと佇む立派な鉄筋造りの宿。


川のせせらぎを聞きながらさらに10分ほどでようやく「日光澤温泉」に到着。


このうえない山小屋感と年季のはいったウッディ感にシビレます。


鐘をひとつ鳴らすと中から女性スタッフと、


フロント係の柴犬(サンボくん)が出迎えてくれました。ナイスなガイです。


日光澤温泉さんの浴舎は平田満の「階段落ち」を連想させるながーい階段を下りた先にあります


天井が高い湯小屋造りの湯殿。5・6人サイズの石造りの浴槽に灰色がかった白濁の湯が張る。適温に調節された湯は含硫黄-食塩泉。中性の湯は滑らかでとろみを感じます。


歩いてきた甲斐がありました。からだに染み入るような気持ち良さに思わずアホ面です。嗚呼~


湯気抜きの付いた屋根の木組み。板張りと石造りの組み合わせは湯情満点。


湯殿右側の引戸を開けると露天風呂(混浴)に抜けられる。コンクリート造りの露天も白濁の湯が迎えてくれます。次回、露天風呂の続きや食事などを紹介します。では皆さん、健康で素敵な湯巡りを。(訪2018年11月)

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