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執筆者の写真きい

大沢温泉 自炊部 湯治屋(岩手県)後編 p.82


引き続き大沢温泉をお送りします。前項まで自炊部にある大沢の湯(露天風呂)と薬師の湯(内湯)を紹介しました。今回は別棟の菊水館と山水閣の浴場を紹介します。菊水館は大沢の湯から対岸に見える木造平屋建ての美しい茅葺の屋根の宿泊棟をもつ。


床屋で刈られたエッジの効いた「角刈り」のような茅葺屋根。健さんも文太さんも哲也さんもビックリ!


自炊部から外履きに履き替え、菊水館とをつなぐ木造の「くの字」に曲がった橋を渡る。その名も「曲り橋」。橋からは大沢の湯で湯浴みする裸族が丸見え


菊水館の「南部の湯」はログ風の檜造り湯殿。大沢温泉唯一の木造りで小ぢんまりとした落ち着いた空間。3.・4人サイズの湯船で床には十和田石のタイルが施されている。湯底の中央の穴からこんこんと湯が注がれる


丸太をくり抜いたかけ湯用の湯溜め


山水閣の「豊沢の湯」へは自炊部の玄関から右側へ進んだ先の階段を下りた場所にあり館内で行き来が可能。御影石の広い浴槽のまわりに岩を組んだ開放感ある大浴場。大型旅館らしい湯殿。前方の大きな窓は冬以外は外され半露天状態で豊沢川の流れを間近に感じることが出来る。宿泊時は夏場だったので虫除けに網戸が付いていた。


宿泊2日目の夜、自炊部の支配人による単独ライブを観に行った。チェックインの際、部屋まで案内してくださったのが支配人だった


食事処「やはぎ」の入口横にある細い階段を登った先にある小さなホールで行われる。アングラな演劇が似つかわしい薄暗い空間に卓球台が2台置かれている


支配人によるライブは中島みゆきの「糸」、クラプトンの「ティアーズ・イン・ヘヴン」などの名曲からゴキゲンなブルースナンバー、オリジナルソングまで7・8曲を弾き語りで(アカペラも有り)熱唱。熱いぜっ、支配人!温泉で火照った身体をさらに熱くする。やけどに注意!支配人のあったかい人柄が如実に表れた熱唱ライブだった。


山水閣のロビーにかかる相田みつを氏の「ゆ」の書。なんと700枚以上の習作の末に書き上げられ大沢温泉に贈られたそうです。薄墨の淡い滲みが湯けむりを想像させますね。

「湯疲れしたっていいじゃないか、温泉だもの」では皆さん、健康で素敵な湯巡りを。

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