宮城県大崎市にある鳴子温泉郷は5カ所の温泉地の総称でその中のひとつ、中山平温泉は鳴子温泉郷の西側の玄関口。紅葉の名所として名高い深さ100mにも及ぶ大渓谷「鳴子峡」にも近い大谷川の清流沿いに湧く温泉地。鳴子温泉郷随一の湧出量でアルカリ度の高い泉質の湯はヌルヌルとした湯触りからウナギの湯とも呼ばれている。
そのヌルヌルウナギ感を堪能できる人気の公衆浴場が中山平温泉しんとろの湯だ。国道47号線沿いあり広い駐車スペースがとられた堂々たる三角屋根の佇まい。
高い天井には湯気抜きが付き、赤御影石で縁どりされた5角形の10人サイズの浴槽の湯殿。適温に調節された湯はすまし汁ほどの濁りがあり、腕をさするとヌルヌルとしたローション系の肌触りがたまらなくキモちE。嗚呼~ん… 泉質は含重曹食塩硫黄泉で中山平温泉のヌルヌル感はアルカリ度の高さに加え、肌の角質をやわらかく乳化する重曹成分がさらにウナギ感をアップさせているようです。
裏手にある93℃もある源泉を適温に下げるため約200mの木樋をピタゴラスイッチばりのギミックで自然冷却させ100%源泉かけ流しを可能にした。この長い木樋で流しそうめんでもしたらすこぶる楽しいかも…
毛細血管の拡張作用があり血行促進に期待できる硫黄泉、肌のピーリング作用が期待できる重曹泉、保湿保温効果が期待できる食塩泉、メタけい酸が754㎎という天然保湿成分の高さ、これはまさに美人の湯。美人はより一層美しく、そうでない人はそれなりになるというわけだ。では皆さん、健康で素敵な湯巡りを。