top of page
検索
執筆者の写真きい

高湯温泉 吾妻屋(福島県)後編 p.70


前項に引き続き高湯温泉 吾妻屋さんをお送りします。吾妻屋さんの建物は山のゆるやかな傾斜に這うように建っており、前項で紹介した浴室棟から外履きに履き替え外に出ると、そこは宿の裏側となり、そこから20mほどのぼった場所に憩い処「山露庵」がある。その目の前に露天風呂「風楽」はある。(夜明けより22時まで使用可)


山小屋風ログ造りのカワイイ脱衣小屋が建つ。左の小屋は男女の脱衣小屋で右側は家族風呂の脱衣小屋となっている。家族風呂は予約なしで利用可能で入口に履物を置くことで使用中であることを知らせるようになっている。


木の塀で囲われた露天風呂で男湯の正面には美しい枝ぶりの五葉松がそびえ、塀の手前には石灯篭が配された庭園のような露天風呂だ。開放感はないが山の清涼な大気に包まれて浸かる乳白色の湯はとてもキモちE。嗚呼


男湯の右隣の家族風呂。男女の露天を小ぶりにした露天。木の塀の先端に束ねた竹の断面を這わせたトリミングが施されとってもオシャンティー。


露天風呂や憩い処「山露庵」の周りはカタクリの群生地で訪れた5月にはたくさんのカタクリが迎えてくれた


露天風呂からさらにリョウブの芽吹き爽やかな林の傾斜を50mほど上った場所に外風呂「山翠」がある。(夜明けより日没まで使用可)


板葺きの屋根がイカした渋い脱衣小屋で真ん中には休憩室も備わっている


山の木々に囲まれた解放感抜群の岩組された15人サイズの湯壺。(写真、奥側から脱衣小屋へ向けたアングル)奥に進むと前方には木立が広がり右に目をやると岩を組んで造られた小さな滝がある。その滝水が流れ落ちた場所は小さな湿地帯となり、そこには水芭蕉の姿が。


この水芭蕉はこの露天風呂を造った大工さんが湿地があるならと2・3株ほど持ってきてくれたそうです。今では10株ほどに増え見応え充分に。入浴と森林浴が同時に成せる湯浴みは癒しの極みなのだ。大きく森呼吸(しんこきゅう)嗚呼


湯口の底には砂状の湯花がコッテリと


脱衣小屋の板葺き屋根の上に象さんの頭の産毛のように生える苔を発見。還暦祝いの時に被る赤い大黒帽のようなお帽子を被っためでたい苔は「イオウゴケ」というもので高山の硫化水素臭を放つ温泉噴気孔の周辺に分布する苔のようです。北米では赤い部分を「モンローリップ」というエキゾチックなネーミングが付いているようです。歩き方とか唇まで形容されるマリリンってすげーなー…


吾妻屋さんの夕食は山ならではの蟹さんがカワイイ炊合せや


バランスよくサシの入った福島牛のしゃぶしゃぶや


さらに新鮮なお造りまで一品一品丁寧につくられたお料理は大変美味しゅうございました。料理の内容や浴場のバリエーションなどを考慮すると吾妻屋さんの宿泊料はかなりリーズナブルでお得感がありましたよ。では皆さん、健康で素敵な湯巡りを。(訪2017年5月)

閲覧数:242回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page