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那須湯本温泉 共同浴場 滝の湯、河原の湯(栃木県)p.66

  • 執筆者の写真: きい
    きい
  • 2017年5月20日
  • 読了時間: 2分

前項の民宿 新小松屋さんの続きをお送りいたします。新小松屋さんに宿泊すると2カ所の地元の共同浴場(外湯)に入ることができる。宿のフロントにかかるセンサーキーを持って下駄履きで出かけた。先ずは新小松屋さんから元湯通りを50mほど下った場所にある滝の湯。立派なログ造りの佇まいは今にもC.W.ニコルか柳生 博が出てきそうな雰囲気。


この滝の湯の右隣は「奥の細道」の旅で芭蕉一行が宿泊したとされる温泉宿「和泉屋」の跡地だそうです。扉のセンサーキーをかざして中へ。


湯殿は天井が高く湯気抜きが付いた湯小屋造り。壁の3つの窓以外にもあかり取りに天窓からも光が入り、木造りの暖かみのあるやさしい空間に仕上がっている。3・4人サイズの湯船が2つ並ぶツインタイプ。手前が「あつめの湯」、奥が「ぬるめの湯」に調整されている。こちらの湯は鹿の湯とは違う、「御所の湯」という源泉が引かれているが鹿の湯の源泉とほぼ変わらない。


湯殿の右隅にはかけ湯用に木箱の湯溜めが2つ設置されている


滝の湯からさらに300mほど先に下った場所にある「河原の湯」はプレハブ造りの地味な佇まいはこれぞ「ジモ専」といった風格。 イーねっ! 注意書きの多さもジモ専感をアップする。


こちらの湯殿も滝の湯よりは小ぶりだがツインタイプの湯船。那須湯本はこのタイプが多く、他に湯巡りした宿、「雲海閣」さんや「はなやホテル」が運営する共同浴場「小鹿の湯」も大きさは違えどこのツインタイプだ。こちらの湯は鹿の湯と同じ源泉が引かれているがいかんせん源泉から遠く離れているため湯がぬるめ。


滝の湯同様、木の杭を湯口に刺し込み、その隙間から出る湯量で湯船の温度を調節するのだが河原の湯は調節要らず。杭を抜いてフルスロットル注入でも湯船の温度は39℃前後なのだ。先客の地元の親爺さんが「ぬるいほうがながく浸かれるから、よくあたたまるよー」とやさしく声をかけてくれた。確かにその通りである。


湯に浸かりながら眺める注意書きグラフィックの数々


この日は温泉(ゆぜん)神社に参拝し、その先に広がる荒涼とした賽の河原を散策した。芭蕉一行も訪れた殺生石は9つの尾を持つ妖怪、九尾の狐が変化したという伝説がある。


賽の河原に佇む千体地蔵。ほっかむりしたハイカラさん。身体の大きさから考えると、やけに合わせた手が大きくてカワイイ。「祈り」というよりも「謝罪」しているようにも見えてしまう。「すまん、ワシが悪かったー、堪忍してくれーっ」と罰当たりな想像をしてしまった。では皆さん、健康で素敵な湯巡りを。

 
 
 

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