大沢温泉 大沢荘・山の家(静岡県)p.55
- きい
- 2017年1月30日
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伊豆の南端、松崎町の北東にそびえたつ長九郎山(996m)はシャクナゲの山として知られている。その長九郎山の麓、那賀川の支流、池代川沿いにひっそりと佇む湯小屋が「大沢荘・山の家」。大沢荘・山の家は松崎と下田を結ぶ県道15号沿いの大沢温泉口から県道を外れ700mほど川沿いを遡ったところにある。

アプローチとなる木橋を渡った先に、錆びついたトタン屋根がかかる木造の小屋。その佇む立ち姿はどこか幽玄な雰囲気を醸し出している。こちらの源泉は300年もの歴史ある湯で昔から湯治場として親しまれてきたそうな。

県道15号から外れ、池代川の桜並木にでる

大沢荘・山の家までの長閑な川沿いの道は散歩に最適

大沢荘・山の家の風呂は木立の中に溶け込むように造られた露天風呂。床には伊豆青石が敷かれ石組みされた4・5人サイズの湯壺がひとつ。男女の仕切りの湯底から時おり「ゲボッ、ゴボッ」と苦し気な音を発しながら湯が注がれている。以前は混浴だったようで湯底の湧出口の真上で男女を区切ったと思われる。洗い場の湯も塩ビ管から垂れ流し状態。無色透明の湯は少し熱めだがフワリと包み込むような優しい浴感。浴後はポカポカ持続で保湿いらず。

湯量豊富な湯は空気に触れることなく源泉温度のまま湯底から注がれる

反対側からのロケーション。木立の中のやさしい日陰がたまらない。 嗚呼~

湯浴み後は畳敷の休憩所で瀬音と共にダラダラと。休憩所には訪れた著名人のサイン色紙が飾られている

おっ!日本写真界の至宝、荒木経惟大先生の色紙も
大沢荘・山の家は自炊湯治の宿泊棟も併設されており格安で宿泊もできる。次回来るときは5月~6月のシャクナゲ見頃の長九郎山と共に温泉トレッキングでもと企んでおります。では皆さん、健康で素敵な湯巡りを。(訪2016年11月)