全国でも有名な都市型の温泉地で大型温泉ホテルが並ぶ温泉街、鬼怒川温泉。その賑やかな温泉街から少し離れた鬼怒川ライン下りを眺められる高台にある「仁王尊プラザ」。東武鬼怒川線の鬼怒川温泉駅のひとつ手前の小佐越駅から徒歩10分ほど。(送迎あり)。あのパルテノン神殿や金閣寺、スカイツリーなどの世界遺跡や建築物を25分の1規模で再現展示するミニチュアパーク「東武ワールドスクウェア」のご近所さんでもある。
昭和のマンション風な外観。敷地内には釣り堀やバーベキュー場があり名前の由来になった仁王尊も鎮座する。
岩石室内風呂という名の内湯。床や浴槽に大理石や御影石をあしらったバブリーな湯殿。3・4人サイズの5角形の浴槽に透き通った湯がはる。湯口は石組みされた真ん中から2本の塩ビ管がのび、1本は湯面に注がれ、もう1本は湯底まで延びて注がれる。源泉が湯面にも湯底にも注がれる浴槽内は常に湯が新鮮。そのためか湯が新鮮で肌への泡付きがある。適温の湯はうっすら硫化水素臭を放つ強アルカリの単純泉で強アルカリ特有のぬめりのあるやわらかな肌触り。2・3分も浸かっていると小粒の気泡が身体に付着するのだが特にデリケートゾーンのヘアーへの付着が凄い。無数の気泡が付着したヘアーはまるでブラックホールに吸い込まれてゆく銀河系の星。これは自然が織りなす偶然の産物といえよう。
仁王尊プラザさんの露天風呂は釣り堀やバーベキュー場のある裏庭に点在する。「岩石露天風呂」、「屋形船露天風呂」、そして春~秋季間限定の「舞台の湯」(水着、湯浴着、着用)の3つ。その中でも一番人気の「屋形船露天風呂」は昭和40年代に鬼怒川ライン下りに活躍していた和舟を湯船にした、これぞ正真正銘の湯船。なみ板の屋根がかかり紅白の提灯がつるされ屋形船の演出がされ鬼怒川の断崖の谷を眺めながらの湯浴みはまさにバーチャルライン下りだ。湯は内湯よりやや温めだが泡付きが多い銀河系。
施設の由来となった仁王尊。ハリボテ感は否めないが股をくぐればご利益あるそうな。右は子宝、左は金運。宿泊でも日帰りでも気兼ねなくのんびり過ごせる感がうれしい仁王尊プラザ、何も考えずゆっくり過ごすのに最高のロケーションかも。では皆さん、健康で素敵な湯巡りを。