屋号の由来は江戸時代、初代が江戸の豪商「大阪屋孫八」のもとで修行していたためだそうです。純和風の外観だが中に入ると赤いカーペットが敷かれた大型旅館特有のロビーが広がる。
大阪屋さんが持つ「君子の湯」という内湯は10人サイズの御影石で組まれたⅬ字型の浴槽がひとつ。浴槽の縁は檜で組まれ、壁のタイルや床石の地味な色同士の配色なので、派手さがなくこれと言って突っ込みどころもない湯殿。うっすら黄緑色がかった湯は湯畑から引いたもの。湯畑から引湯される湯は長い木樋に通され温度を下げ滝に打たれることにより自然と湯もみされたような状態でそれぞれの宿に配湯される。そのため強酸性の草津の湯もまるみができ湯触りが優しく肌の弱い人には最適かも。
湯殿の奥から露天風呂に抜けられる。露天は宿の裏手にあたり、崖を背負ったような場所にある。がっちりとした檜造りの3・4人サイズの湯船。石灯篭が置かれ庭園を演出。湯は内湯よりも熱め。女湯は露天風呂のさらに奥に崖の岩肌を削って造った洞窟風の風呂、「岩戸の湯」がある。宿泊客は男女入れ替え制となっているようです。では皆さん、健康で素敵な湯巡りを。