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  • 執筆者の写真きい

奥塩原新湯温泉 湯荘白樺(栃木県)⑥


新湯(あらゆ)温泉は塩原温泉郷の中で最も標高が高く、爆裂火口付近に4件の宿が点在。火口付近では今でもあちこちで水蒸気と硫化水素臭が吹き出している。塩原温泉と日光鬼怒川温泉を結ぶ「日塩もみじライン」沿いにある小さな温泉地。江戸時代の大地震により元湯から避難してきた人々が開いた温泉で新湯温泉と呼ばれるようになった。


新湯温泉は共同浴場が充実。「寺の湯」、「中の湯」、「むじなの湯」の3つがありゆっくりと温泉で身体を癒すには最適な温泉地。そんな温泉地の中心に建つのが湯荘白樺さん。爆裂火口から湧き出す新鮮さとパンチの効いた湯を味わえる宿。宿では虎とシロクマの剥製が迎えてくれる。


こちらの宿の内湯「檜風呂」は名前どおりの檜の湯小屋造りの湯殿。

「木の湯船に白濁の湯」この世で一番美しいコントラストを目にした途端、思わずニンマリ。湯はとろりとした酸性硫黄泉。硫化水素臭と強い酸味が鼻にツンとくる。飲泉可能で飲むと匂いの印象とは違い角がなくまろやかな味。湯殿の窓のすぐ外に源泉があり湯は高温のため湯口には木の棒を差し込んでその隙間から漏れ出す細い線で湯船に注がれている。適温に調節された湯はゆっくり長めに浸かれ浴後は身体の芯からよく温まる。


さらに洗い場の隅に青いポリバケツがあり中には源泉から出てきた泥が入っていてその温泉成分をたっぷりと含んだ湯泥で全身泥パックができるのだ。見た目ぬるぬる感が強いのだが意外と砂が混じっていてスクラブクリームのようなザラザラとした感触。それを手にすくって全身(顔にも)にくまなく塗りまくるのだ。まさに「ひとりウッドストック」状態。そして待つこと5~10分、肌に塗った泥がパキパキに乾いたところでシャワーで流すという工程で行う。これを湯浴みと併用する事で肌の古い角質が取れ皮膚が再生されたようなツヤサラの肌になる。指先にあった(私の)切り傷跡もツヤサラに生まれ変わった。

こちらの宿の配慮で、外湯(共同浴場)巡りもゆっくりしていただくためチェックインが正午からと早い。そのうえ宿泊者は無料で入れるのだ。 次回、外湯(共同浴場)巡りをお送りします。

では皆さん、健康で素敵な湯巡りを。

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