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  • 執筆者の写真きい

東鳴子温泉 砂善旅館(宮城県)前編 p.170

東鳴子温泉は奥州三名湯にあげられる鳴子温泉の入口に位置し、昔から湯治場として栄えてきた温泉地であります。開湯は江戸中期という歴史ある湯治場は美肌効果の高い重曹泉を中心に多彩な泉質に恵まれ、長期療養滞在を目的に伊達藩時代には御殿湯も置かれた由緒ある温泉地であります。

今回紹介する東鳴子温泉の砂善旅館さんは湯治部と旅館部からなる長期保養と湯治向けのリーズナブルな湯宿でございます。









最寄りのJR陸羽東線の鳴子御殿湯駅に到着すると木版画家大野隆司氏による猫顔のこけしが迎えてくれます。鳴子を歩くと、あちこちで大野氏の絵に心癒されます。








本気と書いて「マジ」、犯人と書いて「ホシ」、砂善と書いて「いさぜん」と読みます。








この日は素泊まりの宿泊利用(4000円前後)で、案内された部屋は一人には充分な広さで快適であります。








部屋のすぐ前には共同炊事場も完備。電子レンジ、ガスコンロもあり、自炊も可能。








砂善さんには3つの浴場があります。なかでも混浴は(イラスト↑)敷地内に湧く自家源泉が注がれる浴場であります。








湯殿の奥側からのアングル。四角い浴槽(炭酸泉)には砂善1号、2号の混合泉が注がれます。湧出量は多くはないのですが、ラジウム含有量、天然炭酸を多く含むため血管を拡張させ、代謝を促すそうです。そしてひょうたん型の浴槽(鉄鉱泉)に砂善3号泉と東鳴子の共同源泉の混合泉が注がれ、となりの炭酸泉のあがり湯として浸かると温浴効果がさらにアップ。








ぬるめの炭酸泉にじっくり浸かります。浴槽内が温泉成分で黒く変色しているため、湯色が黒くみえますが、実際はほんのり褐色づいたような色の湯は、しっかりとした油臭があり、肌にサラつくやさしい浴感であります。








そしてカツっと熱めの鉄鉱泉で〆るのが「いさぜんスタイル」。









昭和レトロなタイルや石板を張りめぐらせた独特な空間も見応えがあります。








混浴の脱衣場にかかるレトロな手書きの温泉入浴法と効能書。効能にはロイマチス(関節リウマチ)から寝小便、そして脳神経衰弱まで、とても興味深い効能であります。次回、男女入れ替え制の「大浴場」と「中浴場」等お送りします。では皆さん、健康で素敵な湯巡りを。(訪2021年11月)


インスタグラム始めましたのでそちらも合わせて宜しくお願いします。

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