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執筆者の写真きい

草津温泉 草津館(群馬県)食事編 p.159


前項では自家源泉を持つ草津館さんの湯を紹介しましたが、今回は宿の食事などをお送りします。









木造3階建ての決して新しくはないのですが、お掃除が行届いた爽やかな館内であります。階段の踊り場にはきれいな菊がいけられていました。さらに館内の壁には昔、宿料の代わりに置いていったという、画学生の作品などが掛かります。









浴場そばの壁には何か物語を感じる裸婦の絵画に目を惹かれます。この絵画は女将さんの御祖父様の絵の師匠さんが描かれたそうです。ひしゃくの湯で傷ついたツバメを癒している図はまさに湯の女神のようです。ひしゃくを持つ指のかたちが可憐です。









部屋には女将さん自ら案内していただきました。3階の角部屋「湯けむり」の広縁からみるワンダフルなロケーションであります。訪れたのは11月末、はやくも街はクリスマスの装いであります。夕食までの時間、これを肴においしいビアタイムを過ごしました。


















箸付は粒蕎麦のはららご煮。ツルっとした食感でほんのり蕎麦の香りがする粒蕎麦とイクラの旨みがベストマッチ。酒盗和えもやさしめなお味で、日本酒がすすみます。








海ナシ県ではありますが、お造りも新鮮。









タラときのこのソテーはさっぱりレモンソースで頂きます。フォアグラと大根の和風ソース(前出イラスト)など、和洋折衷織り交ぜた工夫が料理人のハートを感じます。








一品一品、丁寧に造られていて、目にも楽しいお料理で大変美味しゅうございました。









翌朝の朝食もじっくり湯浴みをし、お腹を空かせて美味しく頂きました。









ぽってりと炊かれた爽やかな甘さの花豆も登場します。








いつもの定番、温泉玉子はオン・ザ・ライスでかっこみます。余は満足じゃ~・・・素敵な朝を迎えることができました。自家源泉「若の湯」と草津の6つの主要源泉のひとつ「白旗源泉」、そして女将の甘くささやくような接客にも大変癒されました。









チェックアウト後、温泉街の北側にある白根神社を参拝しました。もとは白根山上に祀られていたのですが、明治5年、遥拝所であった今の場所に遷座され、翌年、草津の郷社となったそうです。古くから白根山信仰の中心として栄えた由緒ある神社であります。








参道脇には草津の名だたる旅館の名が刻まれた石灯籠が並びます。草津では常宿だった今は無き「高砂館」の灯籠の前で脚が止まりました。木造3階建ての鄙びが最高潮の大好きな宿でした。地蔵源泉を自在に加えての湯浴みは勿の論のこと、お膳に溢れんばかりの朝食も最高でした。なぜか湯殿にうきわがあったりして・・・、女将さん元気かな~・・・








白根神社を後に西の河原通り移動、大正14年創業の宿「極楽館」さんで立ち寄り湯させていただきました。こちらの宿も草津では希少な源泉持ちの宿なんです。

極楽館さんは2011年に1階にオープンカフェ、2階にはカジュアルレストラン設け、旅慣れた客層のための素泊まり専門の宿としてオサレに生まれ変わったのであります。








フロントから奥へ屋根のかかった木造の渡り廊下を進んだ先に浴舎があります。自家源泉「大日の湯」は3つの貸切風呂で堪能できます。今回、日帰り入浴で利用できたのは「楽(たのし)」という名のお風呂です。








2・3人サイズの赤い御影石で縁どられた石造り浴槽にうっすら白濁した湯が張る湯殿であります。自家源泉大日の湯は温度が35℃~37℃と低いため草津の主要源泉である西の河原源泉とを混ぜることで湯浴みに最適な温度に調節されています。まさにモルト・ウイスキーとグレーン・ウイスキーを合わせたブレンデッド・ウイスキーのような湯であります・・・・しらんけどぉ~。







滑らかな湯は酸性が弱く、マイルドな泉質に仕上がっています。格子の明かり取りからは淡い光が射していました。では皆さん、健康で素敵な湯巡りを。(訪2020年11月)

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