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執筆者の写真きい

熊野古道 第二章(高野山から那智大滝ロングトレイル)p.151

前項に引き続き、今回はいよいよ4泊5日のトレッキングのスタートです。先ず、高野山から熊野本宮大社のふたつの霊場を結ぶ小辺路(こへち)を2泊3日で歩き、その後、中辺路(なかへち)に入り、ゴールの熊野那智大社(那智大滝)をめざします。











高野山の中心地、「千手院橋」にある消防署の向いに建つ日用雑貨店「河内屋」さんの脇が小辺路(こへち)のスタート地点であります。(7:30amスタート)









先ずは金剛三昧院入口碑の立つ参道を南下し、ろくろ峠、薄峠(すすき)の林道歩きを経て、大滝集落をめざします。










訪れた10月、古道の木々は秋色に染まり始めていました。









弘法大師が「東西は龍の臥せるがごとくして、東流の水有り」と表現したとされる御殿川(おどがわ)にかかる橋を渡ります。









さらに急登の車道を登りつめ大滝集落に到着(9:20am)。東屋がある休憩場所があり、キレイな公衆トイレも。








スタート時から曇り空で、時おり肌に雨水が軽くあたる程度でしたが、大滝集落に到着後、本降りとなり30分ほど東屋がかかるベンチで待機しました。が、30分経っても変わらず本降り状態だったので、レインウエアを着て再び歩きだした。








しばらく集落の緩やかな登りをつめると、左から高野龍神スカイラインが合流。お遍路さんが描かれた注意標識のある車道歩きとなります。車は時おり通るものの、歩いているお遍路さんは僕ひとり。雨ん中、モチベーション低めであります。









30分ほどスカイラインを歩くと、水ヶ峰入口の標識にならってスカイラインを左に外れ、再び古道歩き。水ヶ峰をめざします。









水ヶ峰から山腹を絡むとタイノ原林道が合流。再び車道歩きになります。(タイノ原林道からの展望)








タイノ原林道でさらにどしゃ降りとなり、車道脇の東屋で一休み(0:00pm)。初日はテント泊予定だったので、2リットルの水を追加してザックは20㎏を越えてました。








さらに古道歩きと車道歩きを交え、平辻を経て大股集落に下ります(13:30pm)









高野山から歩きだして、奈良県に入りました。和歌山県に隣接する野迫川村の大股は伯母子岳への登山口でもあります。大股集落に到着した頃にはすっかり雨はあがりましたが、同時に僕の膝に痛みが走るようになりました。









大股の公衆トイレ前のベンチで暫し休憩し、急坂の集落を登りつめ、再び古道へと進みます。








大股集落から2kmほど登山道をつづら折りに登ると萱小屋跡に到着します(15:00pm)この2kmの急登で膝にダメージを与え、戦意喪失。この日、約20kmのトレッキングとなりました。コロナ禍故、先客がいたら外にテントを張るつもりでしたが、誰ひとり来ることもなく小屋で寝ることにしました。








ここはかつて小さな集落があった場所で、最後まで残った一軒は昭和後期まで住んでいたとの事。現在は地元の有志が建てた避難小屋があり、古道を歩く旅人たちにも開放してくれています。








薪場の脇には触れると、モフモフ胞子を吹き出すホコリダケが自生していました。そしてすぐ傍には、引き水もしっかりありました。(枯れることもあるようです)トイレはありません。








17時を過ぎた頃には辺りは真っ暗。杉林から斧を片手にホッケーマスクを被ったあの男が出てきてもおかしくないロケーションと化す。小屋ではヘッデン(ヘッドライト)の灯りだけでひとり宴。レトルトのグリーンカレーいただきました。







小屋内を一気にぽかぽかにしてくれる優れもの。雨の中、歩いてきた冷たい身体には有難かったです。では皆さん、健康で素敵な湯巡りを。次章につづく。(訪2020年10月)

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