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  • 執筆者の写真きい

黒薙温泉 黒薙温泉旅館(富山県)㊺


富山県内の温泉地では最大規模を誇る宇奈月温泉は毎年多くの観光客が訪れる黒部峡谷の観光の拠点でもあり、峡谷美を愛でる黒部峡谷鉄道のトロッコ列車の始発駅でもある。トロッコ列車は5月から11月までの期間運行で宇奈月から欅平までの約20kmを結ぶ列車。もともとは黒部川電源開発ため日電により大正15年、「黒部専用鉄道」として発電所を建設する資材や作業員の輸送を目的として造られたものだった。その後、昭和26年に関西電力が専用鉄道を引き継ぎ、昭和46年には旅客鉄道として関西電力から分離し黒部峡谷鉄道が発足したのが始まりだったようです。


そんな黒部峡谷には大自然に包まれた温泉が点在し、「秘湯好き」には垂涎ダラダラものなので題して「トロッコに乗ってルンルン湯巡り」してきました。


一湯目は黒薙温泉。黒部川の支流、黒薙川沿いの大露天風呂が有名で黒薙駅から約600mの山道の登り下りを繰り返した場所にある自然の緑に溶け込むように佇む木造の一軒宿。


先ずは内湯に行こうと館内に。俳優、平田満が「階段落ち」に挑むあの活劇ムービーを彷彿とさせるナガーイ階段を下った先に内湯(男女各1)がある。


板とタイル貼りの湯殿には3・4人サイズの御影石とタイルの浴槽。無色透明な湯はやさしい肌触りの単純泉。綿埃のような湯花が舞い、仄かに香る硫化水素臭に癒される。100℃近い源泉を加水ではなく熱交換器によって適温にしたもの(露天は加水)。よく温まるナイスな湯で浴場や館内ともに清掃が行届いていて大変気持ちイイ。


「銀ちゃん、カッコイイーっ」とつぶやきながら下りてきたナガーイ階段を上り、館内を出て2・3分の上流にある名物「大露天風呂」に向かった。黒薙川の豪快な流れの脇に造られた28畳ある大露天風呂だ。湯に身を沈めると豪快な瀬音が断崖の壁に反響し、川とは逆の壁側からも瀬音が響き自然が生み出すステレオ効果が体感でき目にも耳にもワイルドなロケーション。湯底には石目が大変美しい黒部の天然岩が敷き詰められている。入浴時は先客もおらず貸し切り状態で贅沢の極みでした。

この「トロッコに乗ってルンルン湯巡り」での黒薙温泉は今年の7月に訪れた日帰り入浴ですが、今月(10月)の連休、黒部ダムから「下の廊下」を歩き阿曾原(あぞはら)の湯に浸かり欅平までトレッキングをしてきました。雨の中、濡れ鼠トレッキングとなりましたが下山後、黒薙温泉に宿泊したので後日また紹介できればと思っています。珍事件続発の宿泊となり貴重な経験ができました。では皆さん、健康で素敵な湯巡りを。

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